はじめての不動産売却Ｑ＆Ａ（2）
不動産の査定依頼や売却を考えていらっしゃるお客様から、様々なケースのご質問をいただいております。 このページでは、同じようなケースでお悩みの方々のご参考となる様に、質問と合わせて回答をご紹介しております。
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複数社へ査定依頼した後、しつこい営業が心配なのですが…
自宅の売却を検討しているのですが、売却したお金で別の場所へ引っ越す予定なので、なるべく高く買ってもらいたいというのが希望です。
その為には、こちらで紹介しているサービスのような一括査定で、複数の不動産屋さんに査定をしてもらって、高いところにお願いするのがベストなのかなと思っていますが、少し不安に思っている点もあります。
それは、複数社に依頼することで、手間などが増える点と１社に決めた後も、断ったところから電話などが掛かってくるのではないかという点です。
以前、しつこい営業を掛けてきた不動産屋があって嫌な思いをしましたので、そのような事がないところにお願いしたいと思っています。
そのような可能性は、ほぼ無いと思います。
不動産査定を複数に依頼する利点は、複数の見解から意見やアドバイスを受けられるという点だと思いますが、その反面、多くの不動産会社とのやりとりは必要不可欠です。
しつこい営業に不安を感じるとの事ですが、昔と違い今の不動産会社はその様な会社は少なくなっております。インターネット広告を行っている会社はお客様が複数の不動産会社とやりとりを行う数よりも、何倍かの顧客とのやりとりがありますので、その様な事はしていられないかとも思います。
それよりも複数に査定を依頼した場合に注意しなければならない点があります。
査定結果の価格は様々だと思いますが、高ければ良いという事だけではありません。
よくあるケースですが、実勢相場価格が2100万円の物件において、査定金額が2,080万円2,180万円2500万円と3社が提示しました所、依頼者は査定金額で一番高かった会社に依頼を行いました。なかなか売れず3ヶ月後に2300万円に値下げしたが、その間にも相場は下落していた為に実際の相場価格は2,000万円になっていました。その後も売れずに2ヵ月後に2180万円に値下げしましたが、下落傾向時にある為に実勢価格は1920万円になり、結果的に相場を後追いする形で販売期間だけが長期化してしまいました。
5ヶ月経って販売会社を変更してやっと売却できたのはその２ヶ月半後に1780万円でした。
更に安くなってしまった理由は、時期も押し迫り値引き交渉も丸呑みしなければならなくなったからです。
最初から2080万円2100万円の会社に依頼していればきっと2,000万円以上で売却出来た事案だと思います。
売出し価格 実勢価格
2500万円 2100万円
↓ ↓
2300万円 2000万円 3ヶ月
↓ ↓
2180万円 1920万円 5ヶ月
↓ ↓
1880万円 1850万円 ７ヶ月
↓
成約価格１７８０万円
よくある落とし穴的な話ですので、高いだけの査定には注意しなければなりません。
価格の他に売却する為のポイントは、会社選びですが、現在日本の不動産はオンラインによって均一に業者間で情報公開されています。一般的に、どこに依頼しても各社はお客様の売却物件を購入希望者に紹介することが可能です。
したがって、小さい会社だからダメ、大手だから良いは間違いです。
1社だけにしか依頼出来ない専任媒介で依頼する場合は、担当者が誠実に適切なアドバイスを行っている会社にお任せする事が一番良い選択だと思います。
また、複数に同時に依頼出来る一般媒介という方法もありますので、こちらもよろしいかと思います。どちらも手数料や費用は同一です。
